福知山市とは?
京都府福知山市は、豊かな山々に囲まれ、市内中央に由良川が流れる風光明媚なまち。由良川は流れ込む支流河川も多く、季節の移ろいを楽しめます。また、福知山市は南から暖かく湿った空気が流れ込んで、加古川沿いに雨雲が発生しやすく、北と南の風がぶつかる場所。さらに山間の盆地という地形から、熱雷を生じやすいといった特徴があります。熱雷とは、地表付近が日射によって局地的に熱せられ、湿気を含んだ空気が雷雲をつくる現象です。ほかにも、過去に度々台風被害にも遭っています。自然豊かな福知山市で安心して暮らすために、家づくりの際は災害に強い家を意識するといいでしょう。
参考元:福知山市「福知山市の概要」参考元:京都府「由良川流域」参考元:福知山市「福知山市総合防災ハザードマップ」
水害ハザードマップで見る福知山市
福知山市は海から30㎞以上離れており、山に囲まれた地形から津波の心配はありませんが、河川の氾濫による水害の懸念があります。ここからは福知山市の水害ハザードマップから水害が発生しやすい場所や河川、過去の事故事例を見てみましょう。
水害が発生しやすい場所
福知山市で水害が懸念されるのは、暴れ川とも呼ばれる由良川周辺のエリア。中流部に当たる福知山盆地から河口までの下流で川幅が狭く、勾配が緩やかなため、水害が起こりやすい地形といわれています。由良川が支流の宮川に流れる美河地区、牧川へ分かれる下川口地区、弘法川に分かれる昭和地区、土師川の西側に福知山市役所もある惇明地区では、洪水時家屋倒壊等氾濫想定地域が広く、注意が必要です。
参考元:福知山市「洪水・土砂災害ハザードマップ」
由良川の概要
由良川は三国岳を源流に、綾部市から福知山市へ東西方向に流れる川です。福知山市内で土師川に合流し、北東へ流れを変えて日本海へ注ぎます。上質な水質で知られ、生活環境の保全に係る環境基準によると上流の水質は最も良いAA類型とされています。
参考元:京都府「由良川流域」
過去の災害事例
福知山市では古くから由良川の氾濫や洪水被害に遭ってきました。1953年台風第13号、1959年の伊勢湾台風、1972年の台風第20号など過去に何度も災害救助法が適用される災害に見舞われています。2000年代以降も、2004年の台風第23号、2013年の台風第18号に災害救助法の対象となる被害を受け、
2014年に秋雨前線では福知山市域で床上浸水1,155棟、床下浸水1,296棟となり、市内で多くの被害が発生しました。
福知山市の家づくりでは、河川の付近を避けること、水害対策を心がけることは必須といえるでしょう。
参考元:福知山市「福知山市総合防災ハザードマップ」参考元:国土交通省「由良川の主な災害」参考元:国土交通省「河川の取り組み 第1回 地域の安心安全のために ~由良川の水災害と対策~」
地盤サポートマップで見る福知山市
ジャパンホームシールド株式会社が無料公開している、地盤サポートマップでは全国各エリアの地盤の強さをチェックできます。これによると、
福知山市はおおむね普通の地盤のエリアが多く、ところどころに地盤対策が必要な箇所や地盤の強い箇所があることがわかるでしょう。参考元:ジャパンホームシールド株式会社「地盤サポートマップ 福知山市」
福知山市で被災したときの支援
福知山市で災害に遭ってしまい、災害救助法の適用市となった場合、さまざまな支援が行われます。被災住宅の応急修理等を行ってもらえるだけでなく、災害によって亡くなった方や精神又は身体に重い障害が残った場合、災害弔慰金が支給されます。さらに生活援護資金の貸付、生活福祉資金の貸付、住宅建設、補修等の融資や、住宅ローン返済の減額などを申し出る仕組みもあります。
参考元:総務省「令和5年台風第7号に被災された皆様に対する生活支援窓口のご案内(福知山市、舞鶴市、綾部市版)」
福知山市の地震リスクと耐震性の高い家づくりとは?
ここからは福知山市で懸念される地震のリスクに加え、耐震性の高い家づくりを解説しましょう。
福知山市の地震リスクとは?
福知山市周辺には市内には、大きな被害をもたらす可能性がある活断層が6個あります。なかでも三峠断層、上林川断層、養父断層で地震が発生した場合、福知山市では最大震度7が予測されています。
三峠断層で震度7の地震が発生した場合、住宅の被害は全壊が21,350棟、半壊が15,160棟、焼失建物が4,500棟と莫大な被害がもたらされると想定されています。また山田断層帯、郷村断層帯で地震が起きた場合も最大予測震度6強となっており、警戒が必要です。福知山市の家づくりでは耐震、免震、制震を考えた地震に強い家づくりを心がけましょう。
参考元:福知山市「福知山市に大きな影響がある断層位置図」
耐震性の高い家づくりとは?
地震に強い家を作るためには、家そのものの強度を高める耐震、基礎と建物の間に特殊な装置をつけて地震の揺れを逃がす免震、建物内に制振装置を取り付ける制震などの方法があります。なかでも、耐震構造は地震対策としては一般的に取り入れられており、追加の低コストがない点、地盤の影響を受けない点がメリットです。地震に対する住宅の構造躯体の強さは、住宅の品質確保の促進等に関する法律で定められた、耐震等級1~3で表示されます。
耐震等級等の申請には、構造の強さを計算し、地震などの力に十分耐えられるか検討する必要があります。この計算は壁量計算、性能表示計算、許容応力度計算と呼ばれるものです。この中で許容応力度計算は、柱や梁、基礎のすべての部材の1本ずつにおいて、地震などの力を計算して検討するため、より安全性が高いといわれています。
グローイングでは
許容応力度計算を行い、耐震等級2以上を標準で確保しています。地震に強い家づくりは、是非グローイングへお任せください。
参考元:国土交通省「新築住宅の住宅性能表示制度 かんたんガイド」
福知山市で注文住宅を建てるべき安全なエリア
福知山市で注文住宅を建てるべき安全なエリアは河川から離れており、土砂災害の起こりにくい場所といえます。福知山市には由良川とその支流が流れており、川沿いの低い土地では洪水や浸水が懸念されます。昭和地区では由良川が氾濫した場合、市民体育館や福知山市民病院口駅周辺まで浸水し、その継続時間は1~3日と長くなることが予想されています。
注文住宅を建てる場合は、川の付近は避け、土地の高低差を確認し、福知山市が公表しているエリアごとの浸水継続時間をチェックして土地を選びましょう。
住宅地が広がる高台のかやの台エリアや、市民病院近くの厚中エリア、駅に近い篠尾エリア、夕陽丘エリアなどがおすすめです。参考元:福知山市「浸水継続時間ハザードマップ」>>参考コラム:朝来市の水害リスクは?注文住宅に必要な耐震性も解説>>参考コラム:養父市で地震や水害に強い注文住宅を建てるなら?耐震性やエリアをチェックしよう>>参考コラム:豊岡市で地震や水害に強い家をつくるなら?注文住宅は耐震性やエリアが重要!
福知山市で土砂崩れの起こりやすい場所と過去の事例
福知山市では、土砂災害警戒区域に指定されている場所は、28地区合計で2,363箇所あります。
旧福知山市域の三岳地区、雲原地域、上豊富地区、旧夜久野町域、旧三和町域、旧大江町域で指定箇所が100を超えています。2023年8月には台風第7号の被害を受け、大江地区で土砂崩れや倒木が発生し、全壊10棟、半壊2棟、準半壊6棟、床上浸水22棟、床下浸水79棟の被害が出ました。家づくりの際は洪水・土砂災害ハザードマップをよく確認して被害に遭わないよう気をつけましょう。
参考元:京都府「福知山市の指定状況」参考元:福知山市「福知山市総合防災ハザードマップ 災害の記憶の継承」
液状化の仕組みと起こりやすい場所
液状化とは、地震発生時に地盤を支えている砂の粒子が振動によって分離し、水の中に浮いたようになる現象のこと。木造住宅は建物が軽い、という特性から液状化が発生した場合、影響を受けやすいといわれています。
2023年7月に公表された福知山市地域防災計画震災 対策計画編によると、福知山市地震が発生した場合、多くのケースで液状化の心配はないとされていますが、若三内断層でM7.2の地震が起きた場合や、郷村断層でM7.2の地震が起きた場合は市北部で液状化の危険があるようです。
参考元:東京都建物における液状化対策ポータルサイト「液状化現象って何?」参考元:福知山市「福井山市地域防災計画 震災対策計画編」
家づくりでの水害対策
ここでは家づくりの際にできる水害対策を解説します。まず土地は、ハザードマップを確認して土砂災害警戒区域や、浸水が懸念される地域を避けましょう。
敷地の強度や高低差が気になる場合は、盛土などの地盤改良をして水害や液状化リスクに備えます。浸水が懸念される地域であれば、推定水位よりも基礎を高くつくり、防水性の高い外壁や防水壁を設けたりすることも効果があります。浸水対策として室内のコンセントを高い位置に設けたり、2階建ての場合は1階と2階の分電盤を分けたりするのもおすすめです。
福知山市で災害に強い注文住宅を建てるならグローイングにお任せください
グローイングでは朝来市、養父市、豊岡市、福知山市を中心に、災害に強い家づくりを行っています。
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